May 15, 2006

黒澤明 vs ハリウッド

『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて

田草川 弘(著)、文藝春秋

これまで、「トラトラトラ!」の黒澤監督降板事件については、「黒澤明集成III」の白井ルポと、「黒沢明—天才の苦悩と創造」に掲載された資料が、手がかりだった。この本は当時の資料や記録、証言に、アメリカでの取材も加えて、かなり詳細に「虎虎虎」のメイキングを再現してた。やる気満々で取りかかったものの、破綻していく様子がリアル。黒澤からすればザナックは神でもフライシャーはクズなんだろう。東映京都もお気に召さなかったらしい。B班監督の佐藤純弥や製作のエルモもいい仕事したんだが。

投稿者 A.e.Suck : 02:33 PM

October 24, 2005

恐怖の詩学 ジョン・カーペンター

人間は悪魔にも聖人にもなるんだ
The Prince of Darkness by Gilles Boulenger

井上正昭(訳)、フィルムアート社

作品インタビューは「ダークスター」から「ゴースト・オブ・マーズ」まで全作品。「物体X」の失敗でホされて、いやいややった「クリスティーン」で復活、「透明人間」で挫折。ダン・オバノンとの友情と確執。H.ホークスを絶賛し、ヒッチコックを批判する。「片腕ドラゴン」シリーズ大好き。カーペンターは思った通りの人だった。

投稿者 A.e.Suck : 05:20 PM