R E V I E W of The Phantom Menace_R_E_V i E_W

07/13,日劇
「スターウォーズ ファントム・メナス」
Star Wars: Episode I The Phantom Menace('99), 132min.

FOX、Lucas Filmのロゴに続いて、いつものように画面一杯に映し出される「STAR WARS」のロゴ。ここまでは冷静だった。ところが、「EPISODE 1」のクレジットが下から現れたらもう、涙が出て来た!まさかこの日が本当にやってきたなんて!もう、これまでのSTAR WARSにかける万感の想いが爆発したって感じ。あとは2時間あっとゆーまですわ。贅沢三昧、サービス満点、期待を裏切らない出来に大満足。
1本の映画でこれだけ多くのキャラクターが登場するものはまずないだろう(ドロイドのバリエーションが意外と少なめ)。また、CGI多用に批判もあるが、ミニチュアとオプチカルではとても描けないだろう。チープな物語をカヴァーするにはビジュアルは重要なのよ。ロング・ショットもキャメラワーク付きですばらしいものばかり。都市の景観では鳥の合成も忘れちゃいけない。また、旧作では諦めていた室内から見える外の景色も今回はバッチシ!たとえボケ背(人物の背景)であろうとしっかり合成。そして何より、クワイ=ガン・ジンが引っ張って行くジェダイの物語から目が離せない。劇中ジェダイのテーマが流れるたびに涙がこみあげてきちゃうのさ。音楽といえば、ダース・モールのテーマ?合唱のやつ、これもめっちゃかっちょよすぎ!

もろ、スターウォーズ!
 グンガンの水中都市からナブーの首都へいく途中、お約束のように襲いかかる巨大生物。わしのHyperCardアニメ「食うヤツ食われるヤツ」にインスパイアされたと思う。首都で女王を救出して星から脱出するくだりも、いかにもSTAR WARSらしい展開だ。SR-71のフォルムを持ったナブーシップは、ファルコン的活躍を見せる。ハイヨー!シルバー!

懐かしのタトゥイーン
 あぁ、この景色。まぎれもなくタトゥイーンだ。タスケン・レイダーやジャワズ、バンサなど、ここではお馴染みのキャラたちがちょこちょこいて楽しませてくれる。もちろんランドスピーダーも。今回、ファンに馴染み深〜い唯一の舞台なのよ。そして誰もが知ってるアナキン登場だ。こんないい子がなぜダークサイドへいくかねぇ。まさか父親はダース・シディアスか?頭はイイし、操縦センスは抜群だし、フォースは強いし、普通の子じゃないのよ。ミディ・クロリアンだってヨーダをも凌ぐんだぜー。よくまーこんな子見つけたもんだー。

ポッドレース
 前半のヤマは、ベン・ハーの戦車競走を彷彿させるポッドレース。ジャバ・ザ・ハットの奥には、予告ではいなかったはずのメスのハットがいるではないか!レースはスピード感ある大迫力の攻防から目が離せない。キャメラワークも凄いが、特に猛スピードでのクラッシュは抜群。爆発するだけじゃないぞ、パーツが壊れていくんだから。アナキン優勝にょって彼の運命は解き放たれた!運命は止められないのだー。夕日とおんなじ。こーゆー子を持った母親の運命もまた。このかーちゃんもちょっとした表情ひとつとっても、かっちょいいのだー。

ラスト・バトル
 旧作でのクライマックスのバトルは、EXTとINT、チャンバラとメカ戦のパラレル・カットバックだった。ところが今回は凄いぞ!草原での白兵戦、宮殿でのゲリラ戦、宇宙での空中戦、ジェネレータでのチャンバラと4倍にパワーアップされたカットバックなのだ!旧作の要素がすべてある!なんと贅沢な構成だろう!特にジェダイ組とダース・モールのチャンバラは大迫力で見応え十分だ。横位置フォローもいいが、師弟なめのモールのアングルが最高にかっちょいい〜!クワイ=ガンが倒れてからのオビ=ワンも1カットで魅せてくれる!アナキン大活躍のドッグファイトもジェダイを越えた!

エンディング
 そしてラストはやっぱり大団円。とりあえずはめでたしめでたし、のうちにクレジット!この瞬間も相変わらずかっちょいい!そして長〜いクレジットの間はもう感無量。さらに最後のダメ押し、ベイダー登場にはもうやられたッ!思わず拍手してしまった!


 新しいジェダイの物語に酔いしれて気にならなかったことも、冷静になれば謎もある。バトル・ドロイドはなんでこんなに弱いのか?ナブー侵略はどう行われたか?アナキン自作のドロイドはなんで既成の通訳ドロイドなのか?アナキンはなぜ敵艦に突入できたか?うーん、どーでもいいや!あぁ、それにしてもあんないい子のアナキンがなんでダークサイドに〜〜?

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