September 15, 2015

実写映画のOPがFlashアニメ

映画観てると、タイトルがFlashでつくれるかどうかつい考えちゃうでしょ。みんな大好きなソール・バスによるタイトルアニメーションは、今の時代ならFlash向きだもんね。そのへんの話は「Flash モーションタイポグラフィ」を見てもらうとして、ここでは実写映画のタイトルシークエンスにFlashが使われてる例(レアですけど)を紹介しますよ。

スーパー!


Super2010年の映画「スーパー!」ってありまして、製作費わずか200万ドルのR指定ヒーローコメディ映画なんです。「ディフェンドー 闇の仕事人」(2009)や「キック・アス」(2010)と並ぶ自警もので、日本では2011年に公開されました。監督はジェームズ・ガンで、彼の「スリザー」が面白かったので観に行ったわけです(ジェームズ・ガンは「スーパー!」の後、マーベルから1億7000万ドルの大作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を任されます。超イケてる映画です)。
でね、この映画のオープニングタイトルがFashアニメなのです。劇場で観てるときは気付かなかったけど。その部分、YouTubeにありました。

制作はゲームやeカードなどのWEBコンテンツをFlashで作ったりしてる米ミネアポリスのPUNYって会社です。

Nick Bachman (animator: PUNY)
アニマティックからFlashです。24fpsで、基本3コマ打ち、クイックなアクションは2コマ打ちです。3人のアニメーター(うち1人は日本人です)がペンタブでアニメーション作画。塗りと線を別レイヤーで書き出して、AEに読み込んだ後、線をブレさせ、塗りは紙の質感を出すためにノイズを加えたそうです。背景はクレヨンや色鉛筆の質感を出すためにPhotoshopのカスタムブラシで描いてAEでコンポジット。Flashのソリッドな線にどんなエフェクトを使ったらこんなアナログっぽい線になるのか誰か教えて〜!

今はhuluでも観れちゃうけど、アマゾンでDVDが77%オフになってるので買ってみました。というのも特典に「オープニングアニメーションができるまで」が入ってるから。それによると、制作に使われたFlashはCS4っぽい。このメイキングビデオは下記サイトでも見れるけど、DVDなら字幕付きだよ。

Art of the Title」で初期のスケッチ、アニマティック、キャラ表、制作プロセス、メイキングビデオを見ることができるよ。


Made in YU


そうそう、もう1本、Flashで作られた映画のタイトルシークエンスで有名なのがあってね。それが2005年のスウェーデン映画「Made in YU」です。日本未公開のアクション映画です。

ノートパソコンで作られたFlashアニメーションを書き出してAEに読み込んで仕上げてます。Niklas Rissler氏がほぼ1人で作ってます。たぶんFlash 8で。

日本映画でタイトルがFlashアニメってないのかな?ないことはないんだけど、、、うん、私も2005年に作らせてもらったことがあるんですよ。でも他には知りません。もっとFlash製タイトルあってもいいのにねー。だって、どーせAE使うんだったら、AEのコンポ上で解像度に依存しないFlashアニメは向いてると思うんだけどなー。

Posted by A.e.Suck at September 15, 2015 01:46 AM