August 01, 2019

高畑勲展

東京国立近代美術館
高畑勲展」、絵の描けない演出家、高畑さんの何が展示されてるんだろう?てことで東京国立近代美術館に観に行きました。高畑さんが関わった作品のお宝祭りでした!

日本のアニメーションに遺したもの

東高畑勲展『ホルス』だけでも高畑さん直筆の企画書や集めた資料、作画参考写真、登場人物感情チャート、民主化制作の計画書、スケジュール遅れの具体的な対策書(大塚さんと連名)、香盤表、迷いの森のセリフ案とかありました。でも展示の大半は清書されたコンテ、イメージボード、レイアウト、原画など関わった作品の資料。小田部さん原画のヒルダに森康二さんの修正付きなんて素晴らしすぎて固まる。ヒルダのキャラデザは奥山案、小田部案と決定稿の森康二案があって感動です。

あと『ハイジ』OPの森康二さんのラフに小田部さんの修正とか。『パンコパ』『ハイジ』『マルコ』の宮崎さんレイアウトとか『火垂る』近藤さん清書コンテとか『かぐや』橋本さん原画とか、、、東映、ムービー、日アニ、ジブリ、よくこれだけ集めたもんです。じっくり見るなら遅くとも14時んは入館すべきです。閉館時間は17時。

残念だったこと

撮影スポットはアルムの山からデルフリ村一帯のジオラマ、アルムの山小屋のセット。インスタ映えするかもしれんけど、こんなのより、等身大の高畑勲の方がよかったなー。階段の写真あったのに。
ガラスケースに入った文書やコンテは覗き込むと自分の頭が影になって見づらかった。ガラス汚いし。あと、一連の原画はコピーしたのをパラパラ見れるとよかったです。

図録

高畑勲展図録256ページ、このボリュームで2500円は安い!すべての展示物が網羅されてるわけではないですが、かなり凝った編集です。絶対買いです。

Posted by A.e.Suck at August 1, 2019 08:35 PM