June 15, 2021

『カラミティ』日本公開

『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』に続くレミ・シャイエ監督の劇場用Flashアニメーション『カラミティ』は、2020年12月に『フランス映画祭2020横浜』で字幕版が、2021年3月の『東京アニメアワードフェスティバル』で日本語吹替版がプレミア上映されました。そしてついに、日本公開が2021年9月23日に決まりました。日本語吹替版もあります。

受賞

アヌシー国際アニメーション映画祭2020、プチョン国際アニメーション映画祭2020、2つのアニメーション映画祭で最高賞を受賞しました。

冒頭10分

日本語吹替版の冒頭10分が期間限定で公開されました。頭にFlash CS6ユーザーのレミ・シャイエ監督の挨拶が1分、尻に予告編がついてます。

メイキング

制作スタジオはフランスのMaybe MoviesとデンマークのnØrlum。製作費は800万ユーロ(約9億6千万円)。アニメーション作画ツールはAdobe Animate CCと思われます。なぜかってーと、レミ・シャイエ監督はFlash CS6を使っています。FLAを開くとき、アラートが出ます。このアラートはおそらく「より高いバージョンのAnimate CCで作成されています」ってやつじゃないかと。 メイキングに関しては、YouTubeで「Long Way Here 〜レミ・シャイエ監督に聞く!〜」を見てください。監督自身が詳しく説明してくれます。前半はアニメーションの道に進んだ経緯や作品について。後半がメイキングです。サプライズは58分あたり。『ロング・ウェイ・ノース』同様の輪郭線のない処理について質問された監督が画面共有を提案し、FLAを開きました。起動したのはFlash CS6でした!Flash CS6は以降のバージョンのFLAも開くことができる最古のバージョン。そこから10分ほどFLAのを見ながらの解説がありました。絵コンテ、レイアウト、ポージング、アニメーション、背景原図などのFLAが見られます。輪郭がなくても絵として成立させる部署がアニメーションとは別にあったそうです。そういえば中国の『羅小黒戦記』もFlash CS6でしたね。

『ロング・ウェイ・ノース』との違い

レミ・シャイエ監督「20台のワゴンと開拓者と馬がいたので、手描きは悪夢です。そこで、CGIを作成することにし、このCGIをインポートしてアニメーション化する方法を見つけました。2Dと3Dのバランスが取れています。私がアニメーションを描くのが好きなのは、それが直接的だからです。しかし、20台のワゴンのコンボイをアニメーション化するには手描きは現実的ではないのでCGIを使用しました。アニメーターは、顔やボディランゲージで感情を表現のために2Dアニメーションのスキルを使います」

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Posted by A.e.Suck at June 15, 2021 04:07 PM