December 28, 2010

脚本術

映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと

映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと
シド・フィールドの脚本術

シド・フィールド(著)、安藤紘平,加藤正人,小林美也子,山本俊亮(訳)
フィルムアート社(ISBN: 978-4-8459-0927-8)
脚本や物語を考えたり書いたりする前に読んでおくべき本。基本的なことを知るのに最適。脚本執筆マニュアルとして有名な本の邦訳。シド・フィールド自身は脚本家と言うよりも、ストーリーコンサルタントで、ライティング指導で有名な人。多くの成功したライターを輩出してて、J.キャメロンもその1人。キャラクター設定やパラダイムの話(状況設定、葛藤、解決)がかなり具体的に書かれていて、そのために何をするのか(シ−ンを14枚のカードにまとめるなど)を学んでください。「チャイタウン」「アメリカン・ビューティー」「コラテラル」「ロード・オブ・ザ・ロング」「テルマ&ルイーズ」「マトリックス」「シー・ビスケット」「クリムゾン・タイド」「パルプ・フィクション」など名作の引用が豊富で、説得力あってわかりやすいよ。巻末には日本のシナリオ書式解説もあり。

シナリオ入門

シナリオ入門

映像ドラマを言葉で表現するためのレッスン(別冊宝島144)
シド・フィールド(著)、高久通代,荒井晴彦(訳)
宝島社(ISBN: 4-7966-9144-8)
ハリウッドで最も信頼されているシナリオライター向けワークブックである、シド・フィールドの「The Screen-writer's Workbook」が1991年に邦訳されたことがあって、それが「シナリオ入門」の前半に収載された。これがすげー貴重でありがたいってことで、当時は迷わず入手して今も大事に持ってるわけ。三幕構成のパラダイムや、2つのプロットポイントとミッドポイントの配置について知ることになった。おかげで映画を見てても、ストーリーの転換点が何分あたりにくるのか気にするようになった。現在は絶版で入手困難だけど、この本を現代的にアップグレードしたのが上の本てわけ。

Posted by A.e.Suck at December 28, 2010 03:08 PM