January 04, 2017

Flashアニメ『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』

Ernest et Celestine-titlecard

huluで『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』(2012)見た(現在はNetflixAmazon Prime Videoでも視聴可能)。ガブリエル・バンサンの絵本シリーズから『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』を映像化した、2012年のフランス製劇場アニメーション。日本公開は2015年08月22日から吹替版で上映。第86回アカデミー賞長編アニメーション映画賞ノミネート、2013年アニー賞アニメーション映画賞ノミネート。制作はフランスのレ・ザルマトゥール。地上にクマの街、地下にネズミの都市(これ凄い!)で、お互いに怖がってる中、アーネストとセレスティーヌが仲良しになるってゆーね、ドタバタも多めで楽しかった。セレスティーヌがディズニー的とゆーか『ズートピア』のジュディに似てる。意外と街ぐるみのアクションもあって楽しい。アカデミー賞は『アナ雪』に負けたけど、こっちの方が全然よくできてると思う。ラストにバンサンの絵になって、バンサンに捧ぐと。

メイキング

アナログ感100パーのバンサンの絵を動かすのは、アニメーターにバンサン級の画力が求められるので難しいだろうと思ったし、生前のバンサン自身も映像化を望んでなかった。でもね、デジタルでいい具合にアニメ版にアレンジしてて、Flashアニメとは思えないルックに仕上がってる。そう、フレンチアニメだしアナログなタッチだし、てっきりTVPaintで作画したと思ったら、プロダクションが使用したのはFlashのブラシツールとのこと。もちろんカットアウトではなく、フレーム・バイ・フレームでアニメートしてる。

もちろん、Flashだけで完成ってわけでなく、水彩タッチをに見せるためのイフェクト処理をするソフトを開発したらしい。なにそれ!DVD/BDに収録された映像特典のメイキングに詳しいらし。でもアマゾンで927円とお買い得な国内版DVDは特典が予告編のみ、BDは未発売なのだ!BD発売の折にはメイキングも収録してね。

テスト映像

ラフだけどFlash作画されたアニメーションテスト映像らしい。

最終映像

ジョアンナ・ルーリーさんが担当したアニメーション。赤い塗り分け線が残してありますね。

続編シリーズ

2017年には続編が短編シリーズ『Ernest et Célestine, La Collection』として製作、フランスで劇場公開される。1話13分で26話。こちらは3D+2Dとなってる。

関連サイト

Posted by A.e.Suck at January 4, 2017 05:15 PM