April 05, 2020

『カブールのツバメたち』が見たい

東京アニメアワード2020長編部門でフランスの『カブールのツバメたち』がグランプリに次ぐ優秀賞に選ばれました。TAAFでFlashアニメーションが受賞するのは『ロング・ウェイ・ノース』以来4年ぶり。

『カブールのツバメたち』(2018)英題:The Swallows of Kabul/原題:Les hirondelles de Kaboul、81分
製作費は680万ドル、制作期間3年。アニメーションはAdobe Animate、背景はPhotoshop、撮影はAfter Effects。

1998年、残忍なタリバン政権下で、アフガニスタンの街カブールに生きる2組の夫婦を描いた2Dアニメーションです。元々は実写の企画でした。監督は「キャラクターの感情を最もシンプルな形でアニメーションで表現したかった」そうです。アニメーション制作は『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』のLes ArmateursとルクセンブルクのStudio 352
原作はヤスミナ・カドラの2002年の小説『カブールの燕たち』(Les Hirondelles de Kaboul)

メイキング

ザブー・ブライトマン監督「実写映画として脚本は出来上がっていたのですが、アニメーションで監督して欲しいと言われ、改めて私がリライトしました。20ほどの候補の中でエレアの画風がぴったりだったのでエレアと出会いました。この作品は普通とは異なった手法を使おうと考えました。声優を配役し、4日間で録音。そこから作画をしたのです。俳優たちの演技からスタートした作品なのです」
エレア・ゴベ=メヴェレック監督「人物のデッサンにおける作り込みは非常に時間がかかりました。より客観性や距離を保ちながら描く必要がありました。先に演じてもらった役者さんを絵に落とし込むのですが、あまりディテールを落とし込まないことがポイントでした。シワまで細かく描いてしまうとリアルになりすぎてしまうので、例えばスワンさんだと分かるぐらいの頃合いで描くというのは手間がかかっているのです」
ロトスコープを使ってますが、自分と同じで原画にあたる部分を抜き出してからタイミングが決まったところで中割りを作画したと思われます。
「複雑な作業でしたが、俳優をベースにした芝居の作り込みができていたのが良かったです」

Adobe Animate CCで行われた作画。

日本での上映

日本では『カブールのツバメ』として、2019年6月にイオンシネマみなとみらいで開催された「フランス映画祭2019 横浜」にて初上映されました。東京アニメアワード2020で邦題が『カブールのツバメたち』と改められ、2020年9月27日池袋・新文芸坐での上映が決まってます。劇場一般公開は今の所ありません。
2021年2月16日までGYAO!UNEXTGoogle Play楽天TVアップリンククラウドで字幕版を視聴できます(有料:300〜330円)。

関連サイト

Posted by A.e.Suck at April 5, 2020 12:58 PM