June 18, 2013

Flash CC ベスト3

Flash Pro CCの提供が始まったね。アドビのサイトを見ると、CC製品中でFlashの格ががくーんと下がってる。ハッキリ言って「その他」扱い。肩書きは「Flashアニメーション・3Dアニメ ソフト」って、、、アニメーションソフトでええのに、こうなると不安が高まる。そんなFlash Pro CCですが、インストールしてみました。 10.6.8のドック
10.6.8のDockにFlash 8からFlash Pro CCまで並びましたよ!ではFlash CC Proについて、オレ的に嬉しいニュースと残念なニュースを発表します。まず、嬉しい方から。

1.起動が速い

Flash 8〜CCでアイコンをクリックしてからスタートアップが出るまでの比較ムービーをアップデートしました。まず、頭の中で予想してから、スタートをクリックし、このレース結果を見てね。SWFで申し訳ない。



今回もシステム再起動後に2回起動して2回めを計測。MacBook ProでCore 2 Duoの2.66GHz 、メモリは4GB、OSは10.6.8。やっぱね、CS3最強。今もメインでCS3使ってる理由のひとつなの、わかるでしょ?CCは10.6.8サポート対象外だけど、CS6と比べたら激速です。

2.レイヤー1が黄緑じゃなくなった

デフォルトが暗いタイムラインで困惑するけど、明るいのも選べるよ。
タイムライン(明)さて、レイヤーの話の中で、Flash MX 2004以来レイヤー1のアウトラインカラーが黄緑で見えにくいってことを書きました。10年越しの願いが叶って、やっとMXのときの青に戻りました!実は今回もいったんは却下されたんだけど、食い下がった甲斐がありました。これで毎回毎回アウトラインカラーを変更する手間から解放されました!

3.ビデオ書き出しがマトモになった!

これ、超おっきいです。はっきり言って、導入の動機になりうる待望のアップデートと言えます。FLASH 8は捨てられないでも書いたように、CS3以降のビデオ書き出しはアホだった。Flash 8と同等にしてほしいという悲願が6年たってやっと叶えられました。マトモになったというのは、シーケンシャルで安定したFPSでビデオファイルが書き出されるのです。しかも書き出しは速く、ムービークリップやASアニメもOK。SWFと同等、Flash 8以上と言えます。以上が、ベスト3です。

そうそう、あとですね、線の話でとりあげた線のスタイル問題も修正されましたので、実線以外もFLAどおりのSWFが書き出されます!でも、いいことばかりはありゃしない、次はお待ちかね、残念なニュースです。

残念なビデオ書き出し

ビデオ書き出しはよくできてるけど、残念な部分もあります。それは書き出すビデオのサイズを変更できないこと。確認用に縮小して書き出したいときに不便。Flash 8ではそれができたし、CS6まではQuickTime設定が使えたのに。今後に期待しましょう。縮小するにはFlashから書き出したビデオを他のツールで再書き出しします。 ビデオ書き出し 10.6.8環境ではAdobe Media Encorderのチェックははずします。というのも、AME CCは10.6.8では起動しないから。AME CCを通さずに書き出したビデオを、10.6.8上のQuickTime Playerで開くと、中間調の色が明るい方にシフトします。Photoshopのレベル補正で、中間調スライダを左にずらした感じです。これもいただけません。そもそも10.6.8はサポート外だから仕方ないけど。AME CS6でもこれは改善されなかった。

Flash 8は捨てていい?

CS3のFLA、720p/30FPS/60秒/音なしのデータをFlash 8とCCで書き出して、パフォーマンスを比較してみました。CCは圧縮が選べず、アニメーション/最高のみってことなので、8も同じにしました。
Flash8Flash CC
圧縮アニメーション/最高指定できず(非圧縮?)
所用時間5分27秒1分27秒
ファイルサイズ231.5MB4.12GB
書き出し時間がFlash 8より圧倒的に速いぞ!これは凄い!でも書き出したファイルサイズはスーパーヘビー級、いや非圧縮よりでかいモンスター級です。8とは別物であるのは間違いない…。それにサイズ指定して書き出せるFlash 8は偉いってことだね。でもビデオを書き出せればいいのであれば、Flash 8はもういらない。CCがサイズやコーデックを指定できるようになれば最強なのに、うまくいかないね。

カーソルに注意

ツールツールパネルのアイコンが変更になったので、ツールのカーソルも変わってます。いままでは絵の通り(バケツならこぼれた先端)だったのが、左上基点になってます。まあ、これは慣れるしかないですね。鉛筆だけは芯の先端なのが救いです。

失ったもの

今回のメジャーアップデートで、多くの機能が削除されましたが、ムービーエクスプローラーとFXG書き出しは残してほしかったなあ。前者は一覧できない[検索して置換]じゃ代わりにならんし、後者はIllustratorにベクターで渡せないのが辛いよ。ビットマップで書き出してAIファイルに配置するなんてばかばかしい、Illustrator書き出しを復活させるとかさあ、してほしかったな。ツールのカスタマイズもできなくなって残念。そして、失われた中で最も大きいのがCSの名前です。CSじゃなくなってバージョンがわかりにくくなった。そしてCCのみでしか提供されなくなってしまった。機能的にはCS6よりはるかに魅力を感じます。CS6ユーザーは初年度月額2200円、単体サブスクリプションで月額1000円。CCメンバーシップ買ってまでCC使った方がいいかってえと、人によるな。でも、Flash 8持ってない人なら、それに変わるものはCCの他にはないわけで、考えるまでもなく導入必須ですよ。

Posted by A.e.Suck at June 18, 2013 05:04 PM