November 24, 2017

アニメーターによる技術本

アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術

最近、作画本がいろいろ出てますなー。現役アニメーターが書いた本もすっごく増えましたね。天才が書いた本は凡人には真似できないけど、経験を積んだアニメーターの本なら自分のスキルアップの役に立つ。そんな中で最近注目の本を紹介するよ。

アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術

アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術

室井康雄(著)
エクスナレッジ(ISBN 978-4-7678-2390-4)
大卒でジブリの動画マンになって、フリー転向後に原画マンになった室井康雄さんは人を指導する技術にも長けた方なんですね。YouTubetwitterでアニメ作画技術を公開してるので知ってるよね。絵も巧いし、教えるのも巧い。アニメ私塾を開講してて、さすが教員免許持ってるだけある。そんな指導の達人なので、この本は作画技術を勉強するには最強の本になってる。つまり室井さんが得た技術やノウハウってのは長いキャリアの上に成り立つものなので、それを学ぶには本来は時間がかかるもの。経験の蓄積だからね。一方、教える方は修正が普通。アニメ業界ではヘタクソな絵は「ヘタクソ」と言われて直される。その積み重ねでうまくなっていく。そういう師匠がいなければ、とりあえずこの本で勉強しとこう。付録の「観るだけで描けるようになるDVD」はまだ見てない、スマン。

アニメ私塾流 最高の絵と人生の描き方

アニメ私塾流 最高の絵と人生の描き方

室井康雄(著)
エクスナレッジ(ISBN 978-4-7678-2695-0)
室井康雄さんの教本続編。添削解説は説得力あるし、勉強になる。昔、湖川さんの本で修正本あったのを思い出す。人のフリ見て我がフリ直すのは難しいと思うけど、イイこといっぱい書いてあるので、しっかり理解してうまく吸収できれば、上達するだろうね。


ショートアニメーション メイキング講座

ショートアニメーション メイキング講座

吉邉尚希(著)
技術評論社(ISBN 978-4-7741-8751-8)
吉邉さんは動画工房出身のアニメーターとのこと。神風動画にいたこともある。最近だと『ブレードランナー 2049』のスピンオフ短編『ブラックアウト2022』の原画を担当してる人。twitterではラクガキgifマンヨツベを名乗ってるデジタル世代なアニメーター。この本もクリスタことCLIP STUDIO PAINTによるデジタル作画だよ。ヨツベ氏はクリスタの自作したアセットを配布したり、YouTubeで制作工程を公開するなど、クリスタアニメの達人なのだ。で、この本だけどアニメーションの作画技術をクリスタで教えてくれるよ。なのでクリスタでアニメ作る人は買っといた方がいいかも。作例データがダウンロードできるし。逆にクリスタ持ってない、やってない人は注意してね。
朗報!この本の電子版(Chaper1のPDF、全64ページ)がクリスタユーザーに無料配布されてるよ!
ショートアニメーション メイキング講座
この一冊でCLIP STUDIO PAINTのアニメーション機能のすべてを使えるようになるって。2018年3月9日までの限定配布。

佐藤好春と考えるキャラクターとアニメーションの描き方

佐藤好春と考えるキャラクターとアニメーションの描き方

佐藤好春(作画)、釘宮陽一郎(著)
ナツメ社(ISBN 978-4-8163-6316-0)
佐藤好春さんはオレより1〜2年先輩にあたる。スタジオカーペンター出身だったのか。カーペンターって大工原章さんのスタジオで東映動画の子会社。大工原さんは大工さんって呼ばれてたからカーペンター。練馬のカレー屋の2階にあったけど、去年解散しちゃった。そんなことより、佐藤さんは日アニに移って森康二さんや近藤喜文さんと仕事してる。これはすごい経験。『トトロ』の作監に抜擢されてジブリ移籍。そんな凄腕佐藤さんはこの本でキャラやアニメーションの描き方を指導してくれるわけじゃない。帯にもあるように「アニメのレシピ」なの。ざっくり言うと「アニメのできるまで」をテーマにした佐藤好春イラスト集。企画からアニメ制作、版権絵までをアニメーター視点の豊富なイラストで紹介してくれるよ。作画までは紙で、仕上げ以降がデジタルというオールドスクールなタイプ。

はじめてのアニメーション制作―チームでつくる、現場がわかる

はじめてのアニメーション制作―チームでつくる、現場がわかる

くずおかひろし(監修)、川辺真司 小川博司(共著)、京都精華大学アニメーション学科(企画協力)
ナカニシヤ出版(ISBN 978-4-7795-0617-8)
くずおかひろし(葛岡博)さんはムービーやOHプロでアニメーターやってて日本画家としても活動してる大ベテラン。「実践アニメーション 中級編 作画のプロテクニックからカメラワークまで」て著書があった。京都精華大アニメ科の教授。小川博司さんは土田プロ出身の大ベテランで初期の『クレしん』の作監だったけど、2013年に亡くなられた。タイトルからこの本も「アニメのできるまで」の紹介本かと思ったが、ちゃんと「アニメの作り方」になってた。表紙がお子様向けっぽくて抵抗あるんだけど、中身は教科書的にしっかりしてて、結構実用的だった。作画技術こそないけど、企画から始まって、アニメ作画、AE撮影や音響、編集、スケジュール管理までカバーしてる。プロデューサー気分が味わえるよ。

投稿者 A.e.Suck : 07:12 PM

July 21, 2017

FLASHアニメーション制作バイブル10周年

FLASHアニメーション制作バイブル
アドビFlash10周年に続いて、『FLASHアニメーション制作バイブル』が発売10周年を迎えました。パチパチパチ〜!Flashのバージョンにとらわれず、息の長〜い本になるようにアニメーション技法に特化してよかったです。レビューではFlashの使い方が書いてないって指摘もありますが、Flashを学ぶ本ではなくてアニメーションの教本なので仕方ないです。Flashの使い方の本は他にもありましたし、当時はね。
Flashでアニメを作る人はもちろん、Flash以外でアニメを作る人もぜひ。発売当初に買っていただいた方、もうボロボロでしょ。そろそろKindle版はいかがでしょう。これならボロくなりませんぜw

初ツイート

これ、twitterを始めて最初の投稿なの。当時はどう使っていいかわからず、とりあえず「序文」とだけ。これ『FLASHアニメーション制作バイブル』の序文を書いたってこと。最後に書いた原稿が序文なので、「これで書き終わった〜」って意味でした。日付は2007年6月12日、発売まで1ヶ月と1週間ってタイミングでした。

うれしはずかしツイート集

10周年なので、読者の方々のありがた〜いツイートも勝手に集めちゃいましょ。
皆さん、ありがとうございました!
ありがとうございました

関連情報

投稿者 A.e.Suck : 01:12 AM

September 27, 2016

カナダ式とディズニー流

Cartoon Animation

アニメーションでどう伝える? 知っておくべき原則とその破り方

エレン・ベセン著、Bスプラウト訳
ボーンデジタル(ISBN: 978-4-86246-331-9)
見かけによらずいい本。カナダ版「アニメーションの本」みたいな内容。つまりアニメーション作画リファレンスから絵コンテ、レイアウトなどアニメーションの教科書になってるのよ。しかも基本となるトラディショナルな原則だけではなく、様々なタイプへの応用についても描き分けられてて、アニメ的誇張表現までカバーしてる。著者のEllen Besenさんはアニメーターでないので絵を描いてるのは教え子かな。

キャラクターアニメーション クラッシュコース!

キャラクターアニメーション クラッシュコース!

エリック・ゴールドバーグ著、Bスプラウト訳
ボーンデジタル(ISBN: 978-4-86246-332-6)
ジョン・ラセターが推薦し、ブラッド・バードが序文書いた本。「日本のアニメーターの中で手塚治虫が好きだ」と言う著者のエリック・ゴールドバーグはディズニーの一流アニメーター。このミッキー描いてるオッサンがその人。『アラジン』のジーニーがいちばん有名かな。アニメーション作画リファレンスはコテコテのディズニータッチ。ディズニーのアニメーションのしくみや伝統のカートゥーンを勉強するにはいい教科書です。

エリック・ゴールドバーグのストーリーボード解説

投稿者 A.e.Suck : 03:03 PM

June 02, 2015

この5年のベスト10

このブログではアニメーションを学ぶために役立つ書籍も紹介してきました。買っては見たけど内容的に薦めたくない本は取り上げてません。ということで、このブログを通してどの本を買ってるのか気になるところですよね。そこで、アマゾンのアフェリエイトログから、2010年6.1〜2015年5.31までの売り上げベスト10を調べてみたので発表します。

第1位

FLASHアニメーション制作バイブルFLASHアニメーション制作バイブル
A.e.Suck (著)
ジャジャーン!まあ、あたりまえっちゃああたりまえなんですが、お買い上げありがとうございました。発売から8年たった現在もタイムライン派Flashアニメーターにとっては定番となってるようで、がんばって書いた甲斐がありました。現在は価格的にちょっぴり安いKindol版もありますよ。

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第2位

Flash モーションタイポグラフィFlash モーションタイポグラフィ 50サンプル&チュートリアル
A.e.Suck(著)
こちらは絵を描かない人にもFlashの楽しさを伝えたくて、ビデオ書き出し前提のタイムラインアニメに特化したないようになってます。映画のオープニングタイトルの見方が変わるかもしれません。

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第3位

アニメーションの本アニメーションの本 動く絵を描く基礎知識と作画の実際
アニメ6人の会(編著)
この本はド定番と言うか、日本のアニメーターにとって永遠のスタンダードですね。私も新人の頃から現在までこの本が役立ってます。

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以上がベスト3です、次は4位からになります。


第4位

アニメの描き方アニメの描き方
代々木アニメーション学院/AIC(共著)
意外でした。だって絶版だし。マーケットプレイスで中古が259円からと、お買い得ですねー。

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第5位

アニメーションの基礎知識大百科アニメーションの基礎知識大百科>
神村幸子(著)
日本のアニメーションの用語集に特化した本です。内容豊富で詳しく説明されてますよね。

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第6位

Dream WorldsDream Worlds 幻想の世界をデザインする
ハンス・バッハー(著)
さすがみなさん、お目が高いです。こーゆージャンルは珍しいよね。日本ではこんな本書ける人いないんじゃないかなあ。

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映像の原則映像の原則 改訂版
富野由悠季(著)
原則というか、映像的な約束事が凝縮されたいい教科書ですよね〜。

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第8位

アニメーション作画法アニメーション作画法 デッサン・空間パースの基本と実技
湖川友謙(著)
アニメの空間パースに関してはバイブルと言えるんですが、絶版のためマーケットプレイスでは高価です。楽天やセブンネット、ジュンクなどで探してみましょう。

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Cartoon AnimationCartoon Animation
Preston Blair(著)
これは世界的にバイブル的な教科書ですね。現在は「アニメーション・イラスト入門: いきいきしたキャラクターを描こう!」ってタイトルで日本語訳版が出てます。

詳しい紹介文はこちら

マスターショット100マスターショット100 低予算映画を大作に変える撮影術
クリストファー・ケンワーシー(著)
最後にこれがきましたかー。ショットという括りで豊富な実例。後に3部作となる1冊目です。

詳しい紹介文はこちら

今後も役立つ本に出会ったら紹介していきますんで期待してくださいねー。

投稿者 A.e.Suck : 02:12 PM

May 25, 2012

アニメーションの指導書

Cartoon Animation

Cartoon Animation

Preston Blair
Walter Foster Pub(ISBN: 1560100842)
作者のプレストン・ブレアは、ディズニー出身。「ファンタジア」の後、テックス・アヴェリーと共に、MGMのカートゥーンを手がけた人。この本はアニメーションの最も代表的な教科書だ。絵を動かす手法やルールがばっちりなので、これがあればフルアニメーションの技法はOKという、永遠の最強本だ。英語だけど、絵見りゃ何だかだいたいわかります。この本さえあれば、下の4冊は不要です。

アニメーション・イラスト入門

アニメーション・イラスト入門: いきいきしたキャラクターを描こう!

プレストン・ブレア著(尾原美保訳)
マール社(ISBN: 4-8373-0536-9)
なんと上記の本「Cartoon Animation」の日本語訳が出た!やるなあ、マール社。最強の教科書が日本語で読めるぞ。

Animation

Animation

Preston Blair
Walter Foster Pub
上記の本「Cartoon Animation」の簡易版、というかオリジナル版。ちょっとおっきくてうすっぺらい中とじのハンドブック。80年代まではこれが唯一の教科書だったので、世界中のアニメーターははこの本で勉強した。

Cartoon Animation

Cartoon AnimationCartoon Animation
Preston Blair
Walter Foster Pub (ISBN 0-929261-51-8)
上記の本「Animation」がプレストン・ブレアの死後に出版されたバージョン。表紙が変わっただけで内容はまったく同じです。intuosペンを置いて写真を撮ってみました。でかいでしょ。この本はもう手に入らないけど、現在は「Cartooning Animation 1」になってます。

Animation

Cartooning Animation 1

Preston Blair
Walter Foster Pub(ISBN: 0-929261-51-8)
上記の本「Cartoon Animation」の新装版。表紙が違うだけです。こちらは現在も入手可能です。ここでプレストン・ブレアの本を5冊紹介したけど、内容はほぼ同じなのでどれか1冊あればいいです。集大成である「Cartoon Animation」さえあればいいでしょう。

投稿者 A.e.Suck : 02:27 AM

July 17, 2009

アニメーションの視覚デザインお宝本

Dream Worlds

Dream Worlds

幻想の世界をデザインする
ハンス・バッハー(著)、篠崎泰孝,今泉敦子,花光恵里(訳)
ボーン・デジタル(ISBN 978-4-86246-008-0)
書名からはわかりにくいんですが、見てびっくり、アニメーションのプロダクションデザイン本です。これほど充実した内容の本はこれまでなかったです。「美女と野獣」「アラジン」「ライオン・キング」「ムーラン」「リロ&スティッチ」などのプロダクション・デザインを担当してきたハンス・バッハーによる豊富な事例と解説は、まさしく視覚デザインの宝箱です。映像スタイル、カメラとレンズ、レイアウト、シーン設計、色彩設計が豊富な図版で示されて、視覚的に学べます。こういうものだ、こうするといい、この場合はこう、と具体的でなるほど〜と思います。よくあるデザイン集や資料集と違って、この本はちゃんと教科書になってるところに価値があります。アニメーションは動くマンガではなく、映画なんですよ。この本は、是非かじっておきましょう。


Dream Worlds

Dream Worlds

Production Design in Animation
Hans Bacher
Focal(ISBN 978-0240520933)
洋書版です。アマゾンのオススメで知って、日本版があるとは知らずにこっちを先に買ってしまいました。実は日本版こそがオリジナルだったんです。この本の企画を実現したボーンデジタル社に敬意を表したいですね。やはり日本語で読めて印刷クオリティも高い日本語版の方が有益でしたが、洋書版の魅力は、価格が日本版より安いことです。


投稿者 A.e.Suck : 03:47 PM

October 21, 2008

作画の指導書2

人体のデッサン技法

人体のデッサン技法

ジャック・ハム(島田照代訳)
嶋田出版(ISBN 978-4767985039)
高校生の頃、アニメーターになると決まって、デッサンの勉強しなきゃ〜って買いました。動物の描き方とセットで。あるベテランに「ジャック・ハムって人間はうまくないんだよね」と言われてからウケウリしたけど、実は頼れる1冊なのです。身体の各部の描き方や、全身のラインのとり方もわかりやすいし、デッサンの素人には嬉しい内容。この本の作例はほとんど模写し、師匠に挨拶代わりに見せたものです。もちろん今でも持ってます。


初めて学ぶ遠近法

初めて学ぶ遠近法

フィリップ・W. メッツガー(田中悦子訳)
エルテ出版(ISBN: 978-4871990363)
プロになる前からアニメーターはデッサン命だってことはわかってましたが、パースは盲点でしたね。と言っても、遠近法については大体わかってたつもりなんで、特に勉強しませんでした。当時はこの本もなかったし。でも原画になってレイアウトも起こすようになると、重要さが身にしみます。パース狂ってると動かせないですから。「デッサンできてもパースがねえ…」なんて言われかねない。この本は93年に出版された良書です。もう10年早く出てくれれば、背景にも物にも人体にもパースがあることに苦労しなくてすんだのにー。


投稿者 A.e.Suck : 10:00 PM

March 20, 2008

買って損なし読んで悔いなし

アニメーション作画法

ビーボォーのボスだった湖川さんの名著です。俺が持ってるのは85年に出たデッサン・空間パースの基本と、86年に出た実技編です。どちらも絶版ですが、2007年に出た新装改訂版はページ数からして2冊をまとめた内容でしょう。ただ、当時は2冊で3800円だったのが、これ1冊で4800円になってます。でもね、立体的なデッサン法は参考になるどころか影響を受けたし、透視画法や空間パース法は「目からウロコ」で、新人時代にお世話になりました。著者の湖川さんがどんだけ巨匠かは、WEBアニメスタイルのロングインタビューを見てくださいね。説得力あってスゲー勉強にもなりますよ。


アニメーション作画法

新版 アニメーション作画法 -デッサン・空間パースの基本と実技-

湖川友謙(著)
復刊ドットコム(ISBN: 978-4881441022)
上の創芸社本は絶版になっちゃってましたが、なんと復刊されました。1985年刊『アニメーション作画法 -デッサン・空間パースの基本-』と1986年刊『アニメーション作画法 -実技編-』を合本、再編集して復刻した本だそうです。価格はさらに上がって6600円です!まあ、しゃーないけどね。こーゆー本は絶やしてはいかんと思うし。復刊ドットコムえらい!


アニメの描き方

アニメの描き方

代々木アニメーション学院/AIC(共著)
グラフィック社(ISBN: 978-4766109146)
内部資料をWinnyで流出させてしまった制作会社AICと、民事再生法が適用された代アニによる教本。絵はビーボォー出身の北爪宏幸ら原画マン3名が担当しててわかりやすいです。表紙はともかく、中身はしっかりしてるので安心してください。アニメーターを志す人向けな割には、思った以上に実用的でした。作画上の注意点なんか結構いいとこ突いてるし、アクション重視なのも面白いです。巻末のアニメーター度診断テストも楽しいよ。


投稿者 A.e.Suck : 12:05 AM

July 21, 2007

FLASHアニメーターのマスターピース

FLASHアニメーション制作バイブル

FLASHアニメーション制作バイブル

A.e.Suck (著)
オーム社(ISBN 978-4-274-06687-0)
FLASH アニメーション完全攻略」から6年半。FlashアニメーターのマスターピースをFlash 8とFlash CS3で完全リメイク。さらに100ページ に及ぶ大幅加筆のアルティメットバージョン!オールカラー448ページの大型本にパワーアップして待望のリリース!絵コンテ、キャラクター制作、アニメーション作画、キャメラワーク、編集、パブリッシュまで網羅したアニメ制作テクニック集大成。特設サイトはこちら


おしえて!!FLASH 8

おしえて!!FLASH 8

まつむらまきお、たなかまり(共著)
毎日コミュニケーションズ(ISBN 4839919615)
初心者がFlashを覚えるための本ですが、このシリーズはずっと買ってます。Flash全般について、非常にわかりやすく解説してあるからです。Flashのバージョンごとに発売されるので、どんなことができるようになったのかが、よくわかります。


投稿者 A.e.Suck : 06:20 PM

March 15, 2005

アニメ作画の基本とテクニック

アニメの基本バイブル

誰でもわかる!
アニメの基本バイブル (人物の動き編)

奥田誠治, 村上豊(共著)、宮尾岳(作画)
グラフィック社(ISBN 47661-1568-6)
アニメーターを目指す人向けの本。「FLASHアニメーション制作バイブル」に入れたかったことが出てて、悔しいやら、ありがたいやら。絵が淡泊なのはともかく、基本の動きをひととおり解説してます。様々な歩き・走り、日常動作から、なびき、アクション、銃(イングラムでかすぎ)、食事など。タイムシートがクチパクしか掲載されてないのが残念。とりあえず買って、手元においとけ。


アニメ作画のしくみ

アニメ作画のしくみ—キャラに命を吹き込もう!

尾沢直志(著)
ワークスコーポレーション(ISBN 4-948759-63-5)
「CG WORLD」に連載されたのをまとめた本。日本のアニメータ−が学ぶ典型的な内容と知識が紹介されてる。動きだけでなく、ポーズや表情など「芝居」全般とコンテも少し扱ってる。サンプルは手描きと3Dモデル。絵は固いけど、考え方やパターンを知る手がかりにはなる。


投稿者 A.e.Suck : 03:57 PM

June 24, 2004

トラディショナル・スタイルを知れ

アニメーターズサバイバルキット

アニメーターズサバイバルキット

リチャード・ウィリアムズ(著)
グラフィック社(ISBN 978-4766121964)
ついに出た!「The Animator's Survival Kit」の日本語訳版。トラディショナルなアニメーションを学ぶには、これ以上の指導書はないです。


The Animator's Survival Kit

The Animator's Survival Kit

Richard Williams
Faber & Faber(ISBN 0571202284
「ピンクパンサー」シリーズのオープニングや、「ロジャー・ラビット」で知られる英国の大御所アニメーター、リチャード・ウィリアムスによるプロ・アニメーター向けのマニュアルです。350ページほどの大きめの本で、アニメーションの基本(原画と中割)が事細かに図版で示されてます、例えば、歩きだけでも70ページある!


投稿者 A.e.Suck : 04:39 PM

September 11, 2003

Flashアニメの指導書

FLASHアニメーション完全攻略

Flash本来の姿、手描きアニメーションツールの面に特化してます。本書はFlashそのものの解説よりも、主にストーリー性のあるカートゥーン・アニメーションの制作技法について取り上げています。アニメーションムービー制作者の方におすすめです。


めざせ!ムービー・キング ジャンピング・FLASH3J

めざせ!ムービー・キング ジャンピング・FLASH3J

A.e.Suck、林岳里(共著)
アスキー出版局(ISBN4756120016)
Flashでアニメを作ろうとしている人に、なるべく楽して、手を抜くところは抜いてもらって、効率よく楽しい作品を制作してもらおうという意図で書いた本です。Flashの参考書というよりは、アニメの参考書なんで、Flashのバージョンに関係なくずっと現役で使えます。


投稿者 A.e.Suck : 11:49 PM

September 10, 2003

作画の指導書

動物の描き方

動物の描き方

ジャック・ハム(島田照代訳)
建帛社(ISBN 4-7679-8505-6)
私がプロになる際、勧められて買った本。現場でもこの本を参考にしてる人は多かったです。今でも動物を描くときには使ってます。いろんな動物の骨格に基づいた描き方はもちろん、特徴的な動きまで解説してあるので、便利です。私のはボロボロなんで表紙はUS版を出しておきますが、日本語訳を買った方がいいです。


スーパーデッサン 人物(II)

スーパーデッサン 人物(II)基本動作編

鶴岡孝夫(著)
グラフィック社(ISBN: 4-7661-1159-1)
世界各国での活動から帰国後、東映動画の美術監督を8年間務めていた鶴岡孝夫画伯による、モーションとしての歩きのデッサンを様々なアングルから徹底解説した本。皺のでき方・描き方も詳しい。階段、小走り、ふりむきなどの日常動作も解説。


投稿者 A.e.Suck : 11:20 PM

September 09, 2003

アニメーションのバイブル

ディズニーアニメーション 生命を吹き込む魔法

ディズニーアニメーション 生命を吹き込む魔法

フランク・トーマス/オーリー・ジョンストン (著)
高畑勲/大塚康生/邦子・大久保・トーマス(監修)
徳間書店(ISBN: 4-19-861500-4)
ディズニーのナイン・オールド・メンのメンバーによる、アニメの教科書決定版がついに日本語訳された。長年アニメーションのバイブルとされているが、ジョン・ラセターが言うには、技術はどんなに進歩しても今なお必要な本とのこと。アニメーションの原則はもちろん、ディズニー作品からの豊富なサンプルで解説されている。すんごいボリューム、アニメーター向き。


Cartoon Animation

The Illusion of Life

Frank Thomas
Disney Book Group(ISBN: 0786860707)
上の「ディズニーアニメーション 生命を吹き込む魔法」のオリジナル洋書版。日本版よりかなり安いので、英語でも大丈夫な人はこっちでいいかもね。


投稿者 A.e.Suck : 09:36 PM

September 08, 2003

アニメーションの教科書

アニメーションの本

アニメーションの本 動く絵を描く基礎知識と作画の実際

アニメ6人の会(編著)
合同出版(ISBN978-4-7726-0461-1)
私がプロになる前に独学した本。もちろん、プロになってからも重宝した。78年の初版で、もうボロボロになってる。作画の予備知識から、人の歩き・走り・ふりむきなどの基本、動物や自然現象まで実例が豊富。今でも増刷され、書店で見かけるほど必携本。


実践アニメーション

著者はアニメーターから画家になった人。上の本が基本編なら、こちらは若手アニメーター向きの中級編。実用的なリミテッドアニメーションの手法を解説。アニメーションの実例やキャメラワークはタイムシート付き。レイアウトにも若干触れている。現在は「新・実践アニメーション」として改訂された。


「ホルス」の映像表現

「ホルス」の映像表現

高畑 勲(著)
徳間書店(ISBN4-19-669514-0)
「太陽の王子・ホルスの大冒険」の監督自ら演出法を解説した文庫本。映画の文法、アニメーションの表現技法、作画など、豊富なキャプチャと共に具体的に示されている。これで定価¥380とはお得だ。当時の東映のエネルギーは凄まじい。


投稿者 A.e.Suck : 09:34 PM