June 25, 2015

コングレス

Flashによるカットアウト・トゥイーンスタイルの長編アニメ映画『戦場でワルツを』でアカデミー外国語映画賞にノミネートされたアリ・フォルマン監督の新作『コングレス未来学会議』が劇場公開中です。すでに3月のTAAFで観た方もいるでしょう。なんと、制作ツールをFlashからToonBoom Harmonyにスイッチしてました!これはFlashタイムライン派として見過ごせません。

FlashからToonBoomに乗り換えた理由

ToonBoomのサイトで誇らしげに紹介されてますw アリ監督と言うより、アニメ監督のヨニ・グッドマンの判断でしょう。長年Flashを使って来た彼が、、、大人の事情もからんでるのかな?記事によると、『戦場でワルツを』の後、より高いレベルのアニメーション作りを目指した。それはカットアウト手法を捨ててフレーム・バイ・フレーム主体にすることだったと。その場合、アニメーターによる作画は、ワコムのタブレットとの相性がいいToonBoom Harmonyがいいんだってさ。映画のエンドクレジットにアソシエート企業としてToonBoomのロゴが出てました。はい、観てきたんです。

感想

イスラエル・イギリス・ドイツ・ポーランド・ルクセンブルク・フランス・ベルギーの合作だけど撮影はアメリカ、言葉は英語。原作は「泰平ヨンの未来学会議〔改訳版〕」です。コングレスは地名でなく会議の意味。122分ある映画の前半49分はライブアクションです。この実写パートはなかなか面白いです。ロビン・ライトがとてもイイ。特にハーベイ・カイテルがロビンの表情を引き出すスキャンシーンは見せ場。20年後にアニメゾーンが舞台になります。このアニメパートはフライシャー兄弟とバクシの「クールワールド」をオマージュしつつ、今さんの「パプリカ」の影響もある。カメオクリント・イーストウッド、マイケル・ジャクソンが登場し、トム・クルーズは本人が声も担当してます。うまい芝居もあるけど、全体的にぐにゃぐにゃで気持ち悪い。主線がやけにギザギザしてたりね。60分弱のアニメパートは正直眠かった。作画枚数60,000枚ってもToonBoom Harmonyなのでフルデジタルでしょ、枚数って何?1秒12枚計算かな。まあ、紙でも作画枚数なんてアテにならなくて、1つの絵でもAセルBセルCセル…ってレイヤー的に分けて描くからな。

メイキング

テルアビブのアリさんの会社、Bridgit Folman Films gangが制作母体だけど、助成制度の関係で作画外注先は多国籍。原画はベルギーのWalking the Dog、ルクセンブルクのStudio352(紙)、ドイツのAlex Gellner(ここはTV Paint)とStudio Rakete。動画と彩色はポーランドのTigerbellsとフィリピンのSnippleが担当。制作工程は、最初にアメリカで実際の俳優でライブアクションの撮影。ロトスコープ用じゃないよ。そのフッテージはプレスコとアニマティック制作と作画参考のため。その後、各社で作画作業したんだって。


Posted by A.e.Suck at June 25, 2015 02:41 PM





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