November 24, 2017

アニメーターによる技術本

アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術
最近、作画本がいろいろ出てますなー。現役アニメーターが書いた本もすっごく増えましたね。天才が書いた本は凡人には真似できないけど、経験を積んだアニメーターの本なら自分のスキルアップの役に立つ。そんな中で最近注目の本を紹介するよ。

アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術

アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術

室井康雄(著)
エクスナレッジ(ISBN 978-4-7678-2390-4)
大卒でジブリの動画マンになって、フリー転向後に原画マンになった室井康雄さんは人を指導する技術にも長けた方なんですね。YouTubetwitterでアニメ作画技術を公開してるので知ってるよね。絵も巧いし、教えるのも巧い。アニメ私塾を開講してて、さすが教員免許持ってるだけある。そんな指導の達人なので、この本は作画技術を勉強するには最強の本になってる。つまり室井さんが得た技術やノウハウってのは長いキャリアの上に成り立つものなので、それを学ぶには本来は時間がかかるもの。経験の蓄積だからね。一方、教える方は修正が普通。アニメ業界ではヘタクソな絵は「ヘタクソ」と言われて直される。その積み重ねでうまくなっていく。そういう師匠がいなければ、とりあえずこの本で勉強しとこう。付録の「観るだけで描けるようになるDVD」はまだ見てない、スマン。

ショートアニメーション メイキング講座

ショートアニメーション メイキング講座

吉邉尚希(著)
技術評論社(ISBN 978-4-7741-8751-8)
吉邉さんは動画工房出身のアニメーターとのこと。神風動画にいたこともある。最近だと『ブレードランナー 2049』のスピンオフ短編『ブラックアウト2022』の原画を担当してる人。twitterではラクガキgifマンヨツベを名乗ってるデジタル世代なアニメーター。この本もクリスタことCLIP STUDIO PAINTによるデジタル作画だよ。ヨツベ氏はクリスタの自作したアセットを配布したり、YouTubeで制作工程を公開するなど、クリスタアニメの達人なのだ。で、この本だけどアニメーションの作画技術をクリスタで教えてくれるよ。なのでクリスタでアニメ作る人は買っといた方がいいかも。作例データがダウンロードできるし。逆にクリスタ持ってない、やってない人は注意してね。

佐藤好春と考えるキャラクターとアニメーションの描き方

佐藤好春と考えるキャラクターとアニメーションの描き方

佐藤好春(作画)、釘宮陽一郎(著)
ナツメ社(ISBN 978-4-8163-6316-0)
佐藤好春さんはオレより1〜2年先輩にあたる。スタジオカーペンター出身だったのか。カーペンターって大工原章さんのスタジオで東映系。大工原さんは大工さんって呼ばれてたからカーペンター。練馬のカレー屋の2階にあった。そんなことより、佐藤さんは日アニに移って森康二さんや近藤喜文さんと仕事してる。これはすごい経験。『トトロ』の作監に抜擢されてジブリ移籍。そんな凄腕佐藤さんはこの本でキャラやアニメーションの描き方を指導してくれるわけじゃない。帯にもあるように「アニメのレシピ」なの。ざっくり言うと「アニメのできるまで」をテーマにした佐藤好春イラスト集。企画からアニメ制作、版権絵までをアニメーター視点の豊富なイラストで紹介してくれるよ。作画までは紙で、仕上げ以降がデジタルというオールドスクールなタイプ。

はじめてのアニメーション制作―チームでつくる、現場がわかる

はじめてのアニメーション制作―チームでつくる、現場がわかる

くずおかひろし(監修)、川辺真司 小川博司(共著)、京都精華大学アニメーション学科(企画協力)
ナカニシヤ出版(ISBN 978-4-7795-0617-8)
くずおかひろし(葛岡博)さんはムービーやOHプロでアニメーターやってて画家になった大ベテラン。「実践アニメーション 中級編 作画のプロテクニックからカメラワークまで」て著書があった。京都精華大アニメ科の教授。小川博司さんは土田プロ出身の大ベテランで初期の『クレしん』の作監だったけど、2013年に亡くなられた。タイトルからこの本も「アニメのできるまで」の紹介本かと思ったが、ちゃんと「アニメの作り方」になってた。表紙がお子様向けっぽくて抵抗あるんだけど、中身は教科書的にしっかりしてて、結構実用的だった。作画技術こそないけど、企画から始まって、アニメ作画、AE撮影や音響、編集、スケジュール管理までカバーしてる。プロデューサー気分が味わえるよ。

Posted by A.e.Suck at November 24, 2017 07:12 PM





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